同じ徳の数を持っているふたりであるから出逢えたという説
ふたりのこれまでの人生、ふたりの両親や家族が積み上げてきた徳の数が同じレベルであるから、いっしょになれたという説が、宗教の中で語られていたりします。それゆえ、良いことをし、徳積みをしなければ、その家に幸福は訪れないという考えです。善良な家族の暮らしをしていなければ、子どもも子孫も不幸になってしまうため、善行や他者への親切や施しをする動機となっています。
もし、お金持ちであったとしても、不和が絶えずいさかいが生じている家であれば、その家に入るお嫁さんには、よき人を迎えることができず、さらに望むようなよいことが起こらなくなるということになります。
また、普通の家庭でも、つつましやかな生活であっても、笑いと笑顔が絶えないような家には、良い子がすくすくと育ち、幸運に恵まれ、ますます良縁に恵まれるということになります。この説に一理ありと思っています。
ふたりは同じ霊的なレベルであるという説
この説も、前者に近いものです。宗教的な説明だと思います。霊的にレベルが高ければ、同じような霊的なレベルが高い人と巡り合えるという説です。前世があるかどうかはわかりませんが、前世と現生を合わせて、霊的に低いレベルの人は、悪い人を呼び、霊的に高いレベルの人は、同様な良い人を引き寄せるということになります。良き人は良い友人・知人に囲まれ、良い上司に恵まれるとされます。霊性を浄化しなければ、思考、情念、行動などをよりよいレベルに引き上げなければ、良いレベルの人に出逢えないということになります。これも前者と同様に一理ありと思っています。
その意味では、すべて自分の置かれた状況は、自分のこれまでの行いや人に対してしてきたことの結果であるわけですから、パートナーだけを批判することはできないといえるでしょう。親を恨んでも仕方がありません。自分がうかうかしていると親が積んでくれたよいものを失い、自分や子どもの代で、徳切れ、または霊的なレベルがダウンするということもあります。
現在の足元から始め、良いことをさらに良くするような前向きの姿勢でパートナーシップを育んでいくのがよいのかもしれません。