共に働くことが多い今日では男女とも同様な状況に置かれており、共感を求めている。
男性が外で働き、女性が家で家事をする人が多数であった時代には、男性側の気持ち・感情と女性側の気持ち・感情がそれぞれ異なるようにいわれることが多くありました。男性は沈黙を好み、女性はみずから話すことを望むと本に書かれていることがあります。一方で、場合によっては、男性ばかりが自分のことを話していることもあります。
昨今では、女性も働き、男性も働くため、同様に疲れており、必要な時には、今日あったこと、気にかかっていること、悩んでいることを双方が聞いてほしいと望んでいるようです。その時、聴く際に、ただ共感することが大切です。先回りして解決策を提示したりすると、共感したい思いやわかってもらいたいという思いが失せてしまいます。求めているのは、ただただ共感してほしいということであり、解決策や分析ではないということを理解する必要があります。
男性も女性も自尊心の塊。
男性はメンツを大切にするとよく言われます。実は、親しい間であっても、男女ともに自尊心の塊です。これは付き合っていく中で、相手の実家を尊重し、相手の友人関係を受け入れ、学歴や経歴や好みを軽んじてはならないことを意味します。相手のメンツを本当に潰すようなことをしたら、ふたりの関係に大きく影響してきます。
自尊心は、本人か語らないことが多く、積もり積もるとマイナスに働きます。肝に銘じておきましょう。痛い経験として、この点で私の実家の「家」の結束力が強かったため、結婚した相手はつらい立場にあり、そのつらさから解放されたい思いがあったとようです。家同士の比較も避けた方がよいようです。自尊心は一度傷つくと、あとで修復がつかなくなり、また、わからないままで、最後を迎えることもあるくらいです。どのような出自でも尊重することです。
悩みごとや相談ごとは、心を開いて語るため、相手の自尊心とも関係しており、慎重に聞くことです。真剣に聞かなくてもいいですが、共感するところで「~そんなことがあったの」、「大変だったね」と反応をしてみましょう。